はじめての方へ
「HOSPORTAL」は、現役精神科医による、患者さんの為の受診勧奨サイトです。
当サイト「HOSPORTAL」とは
HOSPORTALは、病院を意味する“Hospital”と、入り口を意味する“Portal”をもじって名付けられました。メンタルに不調を抱える方が、自宅にいながら手軽に自身の状況を正しく認識し、医療機関を受診するなど適切な行動につなげることで精神疾患の発症を予防したり、良い状態を維持する事を目的としています。
Webサイト開設にあたって
皆さん、精神科ってどんなイメージですか?
正直、あまりよいイメージがない、という方も多いでしょう。
これには、ある程度仕方がないところもあります。
実際、精神疾患によっては治らないし、診断はDrによって変わることが多々あります。
誤診だ!と思われたりするような場面も多々ありますので、イメージが悪くて然り、と思うわけです。
しかし、だからこそより精神科医の腕が問われる訳ですね。
ところで、保険診療では患者さん1人あたり10-15分が限界です。
その短時間で最大効果をあげるため、私たちは薬を処方します。
しかし、1ヶ月以上、長いものでは何年と続いた症状が、10分やそこら聞いた話で、薬を出して状態が改善するでしょうか?
答えはNO。
薬だけでは症状を緩和できても、完全にはよくならない病気のほうがほとんどです。
じゃあ、どうするか?
私は、以下のように考えました。
①診療時間外で情報提供を受けられる窓口を作り、実践してもらう
②精神科受診の抵抗をなくし、軽症な段階で受診してもらう
①に関して。
現状においても、厚生労働省をはじめとするWebサイトがすでに用意されていますが、
厚生労働省のHPには、治療効果を向上させるための具体的な方法までは載っていませんし、
他のWebサイトにも有用なものはあるものの、患者さんが欲しい情報までたどり着くのは大変です。
②に関して。
例えばうつ病は、一生のうちにかかる方は3~6%と言われている脳の病気です。
頭が働かなくなって、薬を使わざるを得ない状況になって受診しても、薬の軽快率は60%程度。
軽快しても、4割の人が認知機能低下を残すとされています。
このように、対処や予防が大事な病気なのにもかかわらず、
「こんなものは病気じゃない、単なる疲れだ。自分が病気だと認めたくない」
「周りに変に思われるのではないか」
「精神科にいっても、どうせ変な薬を飲まされるだけだ」
といった考えが妨げになって、受診を見送られているという現状は、少なからずあるのではないでしょうか?
こうした考えから、
①と②を解決するには、現在の状態を評価して受診の必要性を理解してもらい、かつ薬物療法以外でも調子がよくなる方法を学べるサイトを作ればいいんだ、と思ったのです。
Webサイトを作るのは素人ですが、兄と一緒に何とか頑張って3ヶ月でこのサイトを立ち上げました。
今後ともこのサイトを、何卒よろしくお願い致します。