あなたは【気分循環性障害】の疑いがあります。
特徴
双極性障害における軽躁状態の基準を満たさないほどの操症状と、大うつ病性障害のうつ症状の基準を満たさない程のうつ症状が多数あり、それが2年間以上持続している場合に診断されます。無症状の期間はあっても良いですが、その期間は2ヶ月を超えることはありません。双極性障害の軽症例とも言われます。
経過など
一般人口における割合は1%とされ、患者さん全体の50~75%は15~25歳の間に発症します。成人期を通して症状が持続し、時には双極性感情障害や反復性うつ病性障害の診断基準を満たすほど重症な気分変動へと増悪していくことがあります。
気分循環性障害の方は自身の気質と折り合いをつけて生活していく必要があります。ただし、日常生活に支障をきたす場合は薬物療法の対象となりますので、精神科受診をお勧めします。その際は、最初は双極性障害に準じて処方される事が多いです。その他、うつ状態に至る前段階をとらえるセルフモニタリングと、抑うつ的思考に対処する認知的トレーニングも有効でしょう。