あなたは【概日リズム睡眠覚醒障害】の疑いがあります。
特徴
その人の先天的な睡眠のリズムが、社会的なスケジュールから逸脱している場合に診断されます。睡眠リズムが通常より早い場合も、遅い場合もあります。人によって就寝・起床の時間が異なることは通常のことですが、自分のスケジュールによって起きることができる、同じ時間に寝て起きることができる、就寝・起床のリズムを変えたときでも、数日のうちに慣れることができる、といった場合は、病気とは診断されません。概日リズム睡眠覚醒障害があると、自分の望む時間に就寝したり起床することができなくなります。
原因・経過
交代勤務や夜更かしなどの生活リズムの乱れが発症のトリガーとなりますが、時計遺伝子と呼ばれる領域の異常が指摘されており、健常者と異なってなかなか自力で睡眠リズムを戻すことができない事が多いです。適切な治療が受けられなければ慢性化しやすく、うつ状態、不適応、自律神経症状、集中力低下、引きこもりのリスクも増加するため、睡眠外来の受診をおすすめいたします。治療の主なものは薬物療法のほかにも光療法、時間療法などがあります。睡眠障害に対する自己対処法を、コラムに記載していますのでご覧下さい。