あなたは【双極性障害】の疑いがあります。
特徴
テンションが高く、イライラしている状態を躁状態と呼び、落ち込んで物事が楽しく思えなくなる状態をうつ状態と呼びますが、双極性障害は相反するそれらの状態をくりかえす病気です。自分では気が付きにくい事も多く、診断されず難治性うつ病として経過している事も稀ではありません。有病率は1%程度とされています。
双極性障害にはⅠ型とⅡ型があり、入院の必要がある、社会的・職業的に著しく障害があるなどの非常に重い症状があればⅠ型、そうでなければⅡ型と判断されます。
Ⅱ型の躁状態は特に自分では気がつきにくく、うつ病と診断されている事も多く見られます。
原因・対処など
15−24歳での発症が最も多く、自殺率が高く、認知症のリスクを高め、社会機能が著しく障害されます。神経を保護する因子の不足で、正常気分を維持する神経回路がうまく作動しなくなることや、神経伝達物質の異常な変動などが原因とされています。90%以上が再発し、進行性の経過を辿るため、薬物療法を継続する事が推奨されます。
炭酸リチウムをはじめとした気分安定薬や、クエチアピンをはじめとした抗精神病薬が使用され、それらでどうしても改善しない場合は、抗うつ薬が使われることもあります。薬物療法以外の対処法については、コラムをご参照ください。