【他の医学的疾患による認知症】の可能性が否定できません。
神経細胞が脱落していくことで進行性に認知機能が低下していく、いわゆる典型的な認知症の他にも、様々な原因の結果、脳が障害されて認知症になることがあります。例えば、頭部外傷後の慢性硬膜下血腫、ビタミン欠乏、アルコールの慢性的な摂取、正常圧水頭症、甲状腺機能低下症をはじめとした種々の内分泌疾患、一部の膠原病、中毒、感染症などによるものです。
原因疾患に対して適切な治療を行えば、認知機能が回復する可能性があります。また、介護保険などの社会資源を利用できる対象となる可能性がありますので、速かに神経内科や精神科受診をお勧めいたします。