あなたは【アルツハイマー病による認知症】の疑いがあります。
特徴
アルツハイマー病型認知症は、記憶障害と実行機能障害(道具や器具などが使えなくなる)、精神・行動障害(うつや不安、被害妄想)など多彩な症状を呈することを特徴とする、認知症の中で最も頻度が多い疾患です。一方、人格に関しては比較的保たれることも特徴と言えます。
原因
脳に蓄積する特定の蛋白質の異常な反応により、神経細胞の性質が変化してしまう事が原因と考えられています。頭部外傷や貧血、糖尿病や高血圧、脂質異常症や喫煙、睡眠障害は発症のリスクになるため、内科的疾患の管理や、良好な睡眠を保つことが推奨されています。
経過など
ゆるやかに進行し、経過の中で肺炎や腎盂腎炎などの合併症で命を落とす事が多く、概ね発症から死亡まで平均10年程度といわれています。合併症なく経過する場合は、個人差もありますが、20年以上生存できることもあります。最終的には無言・無動状態となり、寝たきりになります。
現時点では完全に治癒することは難しく、お薬を使って進行をゆるやかにすることが標準的治療になります。経過を遅らせるためにできる自己対処法については、コラムをご覧下さい。