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薬のソムリエ@精神医療不要化を目指す精神科医

はじめまして。薬のソムリエと申します。
まずは、本ページをご覧くださり、ありがとうございます。以下、私の体験を交えつつ、自己紹介をさせていただきたいと思います。

精神科医に至った経緯

私が精神科医になろうと思ったのは、友人の自殺を経験し、そもそも精神疾患に対して強い憎しみがあったからです。

身体の病気のほとんどが、惜しまれながら死を迎えるのに対し、時として精神疾患は、家族にすら「死んでくれてよかった」と言わしめるという、周囲を巻き込む恐ろしい病気なのです。

私は、「この病気に何とか立ち向かって、俺が精神医療を変えてやる!」という強い気持ちで、いろいろありながらも、何とか医学部に入学し、めでたく精神科医になりました。

志と現実とのギャップに苦しむ

しかし、研修がはじまると次第に現実が見えてくるものです。

精神疾患の研究は研究デザインを組みにくいだけではありません。
精神医学の論理的基盤がそもそも曖昧なので、臨床研究がそもそもそれほど意味があるのか疑問だったのです。

例えるなら、料理を作ろうとしているのに、その材料がそもそも合っているかわからない状態に近いです。

そもそも研究を始めるにはどうするんだ?
という疑問を解消する間もなく、目の前の業務に忙殺される日々。

私は気付きます。
研究は到底無理だ。次代に期待しよう!と。

研究は多くの天才たちに任せて、私はただ、現在の技術をつかって真っ当な医師になれればそれで良い、と思ったのです。

幸い私は、日本の精神医療のモデルとされる国立精神・神経医療研究センター病院で研修できたのですが、厳しい指導に応えようとすればするほど空回りしてしまい、疲弊してしまいました。

一時は、
「精神科医なんて、向いていなかったんじゃないか」
と考えるくらい、追い込まれていました。

「もういいや…給料がよくて、楽なところに就職しよう」

私は初心を忘れ、自由診療のクリニックに就職します。
しかし、そこで体験したのは、患者さんのためにベストを尽くせないという事実…。

自由診療は、営利組織です。
患者さんの為のベストな医療をすると、収益が見込めなくなることがあるので、
組織として儲けを優先しなければならない。

葛藤に苦しむ日々でした。

かろうじて薬物療法はできていたのですが、それすら少しずつ中止し、
収益の見込める自由診療のみにしていこうと会社の方針が固まった時、私は決意します。

「もう一度、初心に返ろう」

自分の医療の模索、そして当HPの作成へ

私は、クリニックを退職し、自分の信じる医療を模索する方向にシフトしました。

ただ、自由診療で学べたこともありました。

それは、私が考えていた以上に、患者さんの多くが精神科受診に抵抗がある、ということです。

基幹病院で、重症患者さんばかり診ていた私としては、自由診療で対応する軽症の方のほとんどが、精神科受診に抵抗があることを知り、ショックを受けました。

これは、かつてなされていた無理のある薬物療法、無意味な隔離・拘束などの弊害などといったイメージに起因する、医療不信が背景にあるのかもしれません。

しかし、今は時代が違います。
ほとんどのDrは、そのようなことがないように気をつけていますし、医療体制もより発展してきています。

そして、私は医師として精神科受診を勧める立場にあります。

しかし、精神科を受診したくない、しないためにはどうすればいいの?
というニーズに寄り添うという考え方があっても良いかもしれない。

ストレスコントロールに重要なスキルを知って予防しておけば、新規発症者は減るかもしれないし、精神の不調やその対処についていろいろ知っておくと安心感が増し、結果的に必要な方が精神医療につながってくれる可能性が上がるかもしれない・・・。

そう考えて、当HPを作った次第です。

当HPが、精神科に行く前のアドバイスになれば幸いです!

経歴

横浜市大病院、横浜医療センターにて初期研修
国立精神・神経医療研究センター病院 勤務
都内精神科クリニック 勤務

資格

精神科専門医 
精神保健指定医 

所属学会

日本精神神経学会
日本生物学的精神医学会