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肥満が双極性障害の重症度と関連している?(推奨度:★☆☆☆☆)

皆さん、お大事にされていますか?

薬のソムリエです。

今回は、肥満が双極性障害の重症度と関連していることを示唆した研究を紹介します。

 

双極性障害は、躁状態(テンションが高く、イライラしている状態)と、

うつ状態(落ち込んで物事が楽しく思えなくなる状態)との、相反する状態を繰り返す病気です。

原因としては、神経を保護する因子の不足で、

正常な気分を維持する神経回路がうまく作動しなくなることや、

神経伝達物質の異常な変動などによるものとされています。

 

さて、この双極性障害ですが、患者の60%以上に肥満が報告されています。

双極性障害では、大脳白質に異常があることが先行研究から指摘されていますが、

肥満度を示すBMI指数の高値と、脳画像分析により得られる大脳白質の異常に関連性が認められました。

研究論文の著者らは、肥満が双極性障害の病態に影響する可能性があると結論付けています。

 

薬のソムリエ
肥満が大脳白質の異常と関連があるんじゃないか、とする論文ですね。
ただ、双極性障害の病態そのものが大脳白質を変化させる可能性や、
使っている薬剤の影響など様々な他の可能性も検討された上でないと、
まだ結果を鵜呑みにするのは早計だと思います。
とはいえ、肥満は他の健康上のデメリットも大きいですから、
標準体重を維持するほうがよいことは、言うまでもないことですね。

【引用・参考文献】
・Mazza E, et al. Body mass index associates with white matter microstructure in bipolar depression.Bipolar Disord. 2017;19:116-127

 

更新:2020.5.22

 

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