皆さん、お大事にされていますか?
薬のソムリエです。
今回は、トリプトファンが神経性やせ症への効果を示す可能性について紹介します。
トリプトファンは、必須アミノ酸のひとつで、乳製品や大豆製品、ナッツ類などの
様々な食品中のたんぱく質に含まれています。
また、セロトニンの前駆物質であり、うつ病や不安障害に対する一定の効果が認められています。
さて、神経性やせ症でも、食事制限によりトリプトファンが減少し、
脳内のセロトニンが乏しい状態となり、うつ病を始めとした精神障害を引き起こす可能性があります。
これらのことから、神経因性やせ症に対するトリプトファンの有用性を再評価していく必要があります。

もっとも、正直トリプトファンだけで効果を実感した事があるかと言えば、
主観的にはかなり厳しい印象です…。
ただ、標準的な治療に加えて、意識しておくのに損はないかと思います。
今後、ランダム化比較試験などが出てきたら、
トリプトファンの有用性も見直されるかもしれませんが。
主観的にはかなり厳しい印象です…。
ただ、標準的な治療に加えて、意識しておくのに損はないかと思います。
今後、ランダム化比較試験などが出てきたら、
トリプトファンの有用性も見直されるかもしれませんが。
【引用・参考文献】
・Haleem Darakhshan Jabeen,Improving therapeutics in anorexia nervosa with tryptophan.Life sciences2017Jun01Vol. 178
更新:2020.4.16
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