皆さん、お大事にされていますか?
薬のソムリエです。
今回は、脳刺激法が高齢者の認知機能を回復させることを示唆した研究を紹介します。
経頭蓋直流刺激(tDCS)は、脳刺激の非侵襲的(体に負担を与えないこと)な形態であり、
自宅で治療可能なデバイスで、高齢者のワーキングメモリーを改善させる可能性を指摘されていました。
今回紹介する研究では、実際に高齢者に対し両側前頭部(F3/F4)に2mAで12分間tDCSを行い、
N −back課題でワーキングメモリを評価したところ、刺激中のワーキングメモリが改善しました。
また、64歳以上の高齢者15人を対象とした、 tDCSよりさらに深い脳領域に刺激を与えられる
TMSを用いた研究では、
頭頂葉に対する5日間の継続刺激により、記憶力が向上している事が示されました。
ただし、認知機能の改善効果は1週間後のフォローアップ検査時には消失していました。
この研究論文の著者らは、刺激条件を変更することで、
効果の持続時間を伸ばせる可能性もあるのではないかとコメントしています。

脳刺激により、脳血流や代謝に影響を与え、
脳そのものを強化できる可能性はあり得ると思われます。
ただ、現時点では効果が持続するというエビデンスはないため、
今後の研究が待たれるところです。
tDCSは毎日自宅でできるので、悪くないかもしれません。
経頭蓋直流電気刺激(tDCS)とは頭皮の電極から微弱な直流電流を大脳皮質に流し、その活動を変化させることで効果を発揮します。精神領域では*うつ状態に対する有効性が数多く報告されています。 うつ病では背外側前頭前野(DLPFC)という[…]
薬のソムリエ ♬♪♬♩~♫♩ ウエタ主任 おやおや。これはこれはソムリエさん。ひとりで大きな鼻歌とは、通報をお望みのようですな。 薬 […]
薬のソムリエ バラ・・・は、愛。 百合・・・は、無垢。 そしてアジサイは、冷淡・・・・。 ウエタ主任 ソムリエさん。さっきから何ひと […]
目次 1 薬物療法 2 手術療法 3 心理教育 4 心理・社会的治療 薬物療法 ・アルツハイマー病型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症では、認知機能の維持 […]