こころのネット外来「HOSPORTAL」は、病状を評価し、正しい行動につなげていただく事を目的とした受診勧奨サイトです。

青年期の不安やうつと、ソフトドリンクの摂取量が関連している?(推奨度:★★☆☆☆)

皆さん、お大事にされていますか?

薬のソムリエです。

今回は、ソフトドリンクの摂取量が青年期の不安やうつに関係することを示唆した研究を紹介します。

 

糖質と不安・うつに関係する報告はこれまでにも多くありますが、

今回の研究では、糖質を摂取しすぎると、うつを悪化させるのではないか、という仮説に立つものです。

中国・長沙の総合大学に入学した大学生8,226人のうち、健康な8,085人を対象とし、

ソフトドリンク摂取及びソフトドリンクからの糖分摂取と、不安やうつ症状との関連性について、

全般性不安障害のスクリーニングツール(GAD-2)及びうつ病のスクリーニングツール(PHQ-2)

を用いた評価が行われました。

 

その結果、7回以上/週のソフトドリンク摂取をしていた学生は、ほとんど摂取していなかった学生と比較し、

GAD-2スコアおよびPHQ-2スコアが有意に高いという結果が示されました。

また、25g以上/日の糖分をソフトドリンクから摂取している学生は、そうでない学生と比較して、

GAD-2スコアおよびPHQ-2スコアが有意に高いという結果が示されました。

なお、肥満そのものとの関連は、有意ではありませんでした。

 

研究論文の著者らは、

7回以上/週のソフトドリンク摂取または25g以上/日の糖分をソフトドリンクから摂取している学生は、

不安およびうつ病が有意に高レベルであり、

青年期の不安やうつ病を予防するために、食事介入が必要である

との見解を示しています。

 

薬のソムリエ
“非定型うつ病”“季節性うつ病”など、特定のタイプのうつ病では
糖質の摂取量が増えるというエビデンスもあるため、
糖質がうつを誘発するのか、うつだから糖質をとりたがるのか、
はっきりしていません。
大学生など若年のうつは、非定型うつのリスクが高ですし…。
それに、スコアの平均差も僅かですしね。
あと、なぜソフトドリンクなのか・・・
糖分全体とは、違うのかという点も気になるところです。
いずれにせよ、糖質のとり過ぎは健康によくないし、
長期的には肥満や高血圧などの罹患リスクを高めますから、
バランスのよい食事をとることには賛成です。
しかも、肥満はうつ病のリスクファクターなので、
糖分の取りすぎには、気をつけましょうね。

【引用・参考文献】
・Zhang X, et al. Daily intake of soft drinks is associated with symptoms of anxiety and depression in Chinese adolescents. Public Health Nutr. 2019 May 17.

更新日:2020.4.1

標準治療

目次 1 生理学的治療2 心理教育3 精神療法4 自宅でできる効果的な対処法5 その他 薬物療法 ・重症例を除き、まずは新規抗うつ薬(SSRI/SNRI/NaS […]

薬物治療に頼らない

皆さん、お大事にされていますか? 薬のソムリエです。 今回は、薬物療法に頼らないうつ病治療の有効性を示した研究を紹介します。   成人の大うつ病エピソ […]

標準治療

目次 1 薬物療法2 心理療法3 入院適応4 自宅でできる効果的な対処法5 その他 薬物療法 ・新規抗うつ薬(SSRI)を第一選択とし、効果が乏しければSNRI […]