あなたは【大うつ病性障害】の疑いがあります。

特徴

 気分が沈んだり、意欲が低下する症状を中心とした多彩な心身の症状が、2週間以上毎日続くことで定義される疾患です。倦怠感があったり、集中力がなく仕事や学業がうまくいかなかったり、睡眠に異常をきたすこともあります。頭痛やめまい、立ちくらみ、耳鳴りといった自律神経系の異常をきたすこともあります。日本人では2.5%の罹患者がいるとされていますが、実際に病院を受診していない層が大多数いることを考慮すると、さらに一般的な疾患といえるでしょう。一般的な疾患でありながらも、実は生命予後に影響を与える要因の第二位(一位は腰痛)といわれており、過誤できない疾患の1つです。

原因

 不安障害や強迫性障害、摂食障害、パーソナリティ障害など他の疾患との併存も多く、その原因は特定の脳領域の活動低下ないし活動の異常な高まりが原因とされていて、強いストレスが発症のトリガーになることがあります。第1度親族のうつ病罹患率は1.5-3倍のリスクがあり、遺伝も関係していることが示唆されていますが、その原因遺伝子はまだ特定されていません。記憶に重要な役割を果たす、海馬という脳領域の萎縮がみられ、アルツハイマー病などの認知症に移行しやすくなるといわれています。

経過

50%は40歳未満で初発します。治療は医療機関で処方される抗うつ薬が主軸になりますが、30パーセントは2種類の薬物療法によっても改善せず、治療抵抗性のうつ病と判断されます。さらにそのうち10-20%が、どのような薬剤でも改善しない難治性のうつ病となります。薬物療法以外にも、電気痙攣療法(ECT)や経頭蓋磁気刺激療法(TMS)などの、生理学的治療も有効性が確立されています。また、一度症状が寛解(何も症状がなくなること)しても、その1/3が再発すること、また症状が寛解したと判断された4割に認知機能障害が残ることがわかっていることから、それほど予後が良好な病気ではありません。そのため、症状が寛解後も3年以上の維持療法が必要になることも多いです。双極性障害との鑑別が困難であり、初回のうつ病エピソードのうち、5-10%は双極性障害に診断変更になる事がわかっています。医療機関では、うつ状態に至る身体疾患の除外、薬物療法、精神療法、必要であれば環境調整などを行うことが多いです。症状が進行すればするほど、改善が困難な疾患ですので、早期の精神科受診をお勧めいたします。自宅でできる対処法については、こころの処方箋をご覧ください。

 

 

 

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 医療法人社団 燈心会
ライトメンタルクリニック
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診療科目 心療内科、精神科、児童精神科、美容皮膚科

ライトメンタルクリニックは、新宿・高田馬場にて夜間診療を行っている精神科・心療内科クリニックです。次に掲げる考え方のもと、「夜間・休日含む常時診療」「非薬物療法の充実」「遠隔診療の実施」「プライバシーの配慮」の4つを特徴とし、精神科・心療内科受診に抵抗のある方にこそ選ばれる医院を目指しております。
1.心身に不調を感じているにもかかわらず、日中忙しいことにより精神科・心療内科の受診を躊躇する方のニーズに応えるため、当院は日中の診療に加え、夜間・休日診療も行います。
2.副作用のリスク等から、薬物療法に抵抗感を感じる方にも精神科・心療内科の受診を検討いただけるよう、非薬物療法を充実させています。
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このほか、夜間のひとときをリラックスしてお過ごしいただけるための環境整備に努めてまいります。