あなたは【不眠障害】の疑いがあります。
特徴
睡眠の質または量が不十分な状態にあり、それが長期間持続している状態でありながら、原因となる内科的疾患や精神作用物質、その他典型的な精神疾患に該当しない場合に診断されます。日中の疲労感や気力減退、抑うつ気分など、様々な症状が出現、増悪する事があり、眠れない事に対する恐怖を伴う方もいます。不安や緊張を和らげるため、アルコールに頼ってしまう例もみられます。
経過など
青年期の不眠症は、夜更かし、昼夜逆転など不規則な睡眠習慣が引き金になって悪化していく事があります。高齢者の場合は、加齢とともに睡眠維持の能力が低下することが原因となり、典型的には早朝覚醒を自覚する傾向にあります。あるいは、加齢によって睡眠時間帯の割り当て時間が移動することも関連しています。成人の1/3が不眠を訴え、6~10%が不眠障害の診断基準を満たすと報告されています。1~7年の経過観察で45~75%は慢性の経過をたどるとされ、放置していた場合の予後はそれほどよくありません。精神科を受診すると薬物療法のほか、睡眠衛生指導を受ける事ができます。まずできる事から始めるということであれば、こころの処方箋の睡眠障害の項の「標準治療」に睡眠衛生指導の項目を羅列してありますので、詳細はそちらをご覧下さい。