みなさん、お大事にされていますか?
どうも。薬のソムリエです。
今日は、そもそも精神科を受診した事がない方向けの記事を。
そもそも精神科ってどんなところか?という内容を書こうと思います。
世の中の声を聞くと、精神科、大好き!という方はほぼいないので…(むしろ嫌われているイメージ)。
このイメージ、精神科がどんなところかわからないからっていう
ことから増幅されている気がするんですよ。
なので、そうした疑問に答えることで、否定的なイメージを少しでも払拭できればいいなと思います。
そもそも精神科というのは、
気分の落ち込みやイライラ、幻覚や妄想などの精神症状が出現する病気を診る
医療機関です。
脳が原因だったり、物事の考え方(認知)の歪みが原因だったり、
あるいは両方が疾患の発症に関連している病気(=精神疾患)を扱います。
以下に、受診を初めて検討している方が陥りやすい疑問についてお答えしていきますね。
精神科でできることは?
精神科の機能としては、身体的検査、薬物療法、診断書の発行があります。
その他、医療機関によっては、カウンセリング(精神療法)、精神科リハビリテーション機能を備えています。

てんかんや脳炎、悪性腫瘍、内分泌疾患などは自覚症状に乏しいことから、
それらの可能性を除外するために採血検査や脳波検査、画像検査などが行われます。
検査結果次第では、最適な診療科に紹介される可能性があります。
薬物療法が有効なことがあります。また、発達障害や神経症にも適応となる薬剤があります。
病態を適切にとらえ、最適な薬物療法ができる可能性が最も高い場所が、精神科といえるでしょう。
ストレスを避ける環境が必要で、そのために診断書が必要となることが多いです。
また、障害者手帳の取得や自立支援医療の申請などを利用するために、主治医の診断書が必要です。
薬物療法では、考え方そのものを根本的に変えることはできません。
しかし、ある種の思考の癖により、うつ病やパニック障害、強迫性障害などの傾向が強くなることがあり、
カウンセリングは、そのような方にお勧めの治療法です。
様々な技法がありますが、代表的な精神療法に認知行動療法(CBT)があります。
ただし、保険診療の枠内で治療を受けることは難しく、
コストがかかってしまう自由診療で行うことが多いことが弱点です。
施設によっては、日帰りで行える精神科リハビリテーションがあります。精神科リハビリテーションでは、
精神疾患により失われた社会機能を回復し、維持するための活動を行います。
具体的には、復職支援のための軽作業や集団精神療法を行ったり(リワーク)、文化的な活動やレクリエーション、生活技能訓練を行ったり(デイケア・ナイトケア)、疾患についての理解を深めたり(家族教室や自助グループ)するものがあります。
精神科の受診料は?

どのタイミングで精神科を受診すべき?

・頭痛
・耳鳴り
・肩こり・腰痛
・下痢、便秘、食欲不振
・口の渇き
・喉の閉塞感や違和感
・ほてりや冷え性
精神科と心療内科、神経内科の違いは?
医療機関の看板に書かれている診療科目名はさまざまです。
ご自身の症状で、どの科を受診したらいいのか、という疑問は
多く寄せられます。
いろいろな精神科があるけれど、どの医療機関に行けばいいの?
医療機関によって、それぞれ特徴があります。
また、例えば、通常の外来診察はクリニックで行いながら、
別の医療機関のデイケアを利用する、ということも可能です。
ただし、入院用のベッドはないことが多いため、入院治療が必要となった場合には、
精神科医が複数勤務し、ケースワーカーや作業療法士などのスタッフも在籍しているため、
包括的な精神医療が可能です。
診療所(クリニック) | 精神科単科病院 | 総合病院(大学附属病院など) | |
予約のしやすさ | ◎ | △ | × |
専門家の多さ | △ | ◯ | ◎ |
治療オプションの充実度 (持効性注射剤の有無、カウンセリングや精神科リハビリを行なっているか) | × | ◎ | ○ |
入院の可否 | × | ◯ | ◯ |
他科連携 | × | × | ◯ |
費用 | ◎ | ◯ | ○ |
精神科以外に、相談できるところはあるの?
はい、ございます。
精神疾患があると、日常生活や経済面、就労などにも支援が必要になることがあります。
そのような時、頼りになる相談窓口がありますので、
以下の機関にご相談いただくのもよいかもしれません。
精神科を受診して、入院を勧められたら?
精神科医に症状をどう伝えればいいの?
一般的な保険診療では、
初診で30分程度、再診で10分程度しか時間を割く事ができません。
患者さんの生育環境や生活背景はもちろん、
症状や経過を充分に捉えるにはあまりにも短時間です。
そこで、より治療がうまく行く確率を高めるために、
お願いしたい事があります。
症状は、以下の4点を意識して、簡潔にお話いただきたいのです。
①いつ頃から
②どんな理由で(あるいは理由なく)
③どのように始まって(突然に?次第に?)
④今に至るまでどのような形で症状が続いているか
(ずっと持続しているか?出来事によって左右されるか?など)
いくつか例をご紹介しましょう。
良くない例△

でも私〜そんな感じのキャラじゃなかったから自分でもビックリして。
友達からも「ちょっとオカシイんじゃない?」って言われて!最近だともういなくてもいいんじゃないかな〜って考えるくらいいには凹んでるんです。もう!彼氏ももう少し優しくしてくれていいのに…。あ!そういえば、高校の時も似たことがあって〜…。その時も彼氏が…(続く)
良い例◎

いかがでしょうか。
二人の女性の例を取り上げましたが、精神科医目線では、後者の方が圧倒的に
わかりやすく、かつ情報量が多いのです。
というのも精神科医は初診のとき、患者さんの病態を正しく把握し、治療方針を立て、
いかなる方法で助力できるのか、という視点でお話を聞いているからです。
話を聞いて受容・共感するのが精神科医だと考えている患者さんもおられるのですが、
30分足らずでは、共感と助力を両立するのは難しいのです…
本当は話を聞いてほしいだけだったのに、
初診で、「なんか思ったのと違った!」と思ってしまって
受診の継続をあきらめてしまうのは、もったいないことです。
臨床心理士のカウンセリングを受けてみてからでも、
通院を断念するのは遅くありません。
精神科医は、
話を聞いてあげるだけでよくなる人か?
薬が必要か?使うとしたらどのようなタイプか?
どんな支援が受けられるか?
という事を考えながらで話を聞いているので、患者さんが話したいことと、
医師側が聞きたいことは、若干のギャップが生じてしまっています。
大切なのでもう一度いいますが、
治療の効果を最大にするためにも、
①いつ頃から
②どんな理由で(あるいは理由なく)
③どのように始まって(突然に?次第に?)
④今に至るまでどのような形で症状が続いているか
(ずっと持続しているか?出来事によって左右されるか?など)
を意識してお話いただけると助かります。
「そんなに頭が回転しないから精神科に受診しているんじゃないか」
とか
「無理だよ」という指摘はごもっともですが、
そういう方は話したい内容をメモしておくと、
医師に正しく情報を伝えられ、ひいては正しい診断、治療に至る可能性が高まるでしょう。
精神科医うさんくさい。怖い。嫌い。
そうですか・・・。
私たちは、そんなアナタが大好きです!
精神科はいつでもウェルカムです😆
それでは、既に受診されている方も、そうでない方も。
お大事に。
↓よければ1Clickで応援お願い致します!更新のモチベーションになります
人気ブログランキング
更新:2020.4.17
オフラインのためランキングが表示できません