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コロナうつ病、コロナ恐怖症……コロナウイルスが与えた精神医療への影響。

 

新型コロナウイルスが精神医療に与えた影響

影響は大きい

みなさんこんにちは。

はい、今日はニュースで聞かない日はない、新型コロナウイルスの話題ですよ。

いやはやすごい勢いですね。

僕個人はまあ、感染しない努力をした上で感染したら仕方がないと思うので、

感染そのものはそれほど怖くありませんけど。。。

それより内科や感染症科の先生が疲弊しているのが可哀想でしたが、

どこかで自分たちが忙しくなることはないとたかをくくっていました。

しかし・・・・

「コロナで家から出られないから、ストレスが溜まって・・・」

「コロナにならないか心配で心配で・・・4時間も手を洗っちゃって・・・」

 

 

コロナ関連の患者さん、増えてます。

 

SNSでは、コロナうつ病、コロナ恐怖症、コロナ強迫症(俗称)と言われ、騒がれていますが。

実際に受診される方がいるとなると、実際にいるんですね…。

ならば今回は、メンタル不調の方向けに、精神科目線でコロナ対策を書こうかなと。

精神医療にどんな影響を与えたのか

①イベントが減少、感染予防の観点からも外出がへり、鬱々とした気分に
→うつ病患者が増える

②「手を洗わないとコロナが感染る!」→「少し不安が減る」→「もっと洗わないと感染るんじゃないか?」
→強迫症患者が増える

③コロナ感染の直接の不安、感染ることで他人に迷惑をかけてしまう不安、仕事が減り、先行きが見えない不安、生活必需品が手に入らない不安…。
→不安障害患者が増える

④コロナ関連の偏見、他者からの圧力によるストレス
→その他精神疾患の発症率があがる

・・・など、こんな感じなのかと。

災害があると、PTSD(外傷性ストレス障害)が増えるのに似ていて、
ある種仕方がないですよね。

 

適応的な不安のススメ

もしこの記事を見ている方がコロナで何かしらの不安を抱えているなら、

まずその不安は適応的な不安かどうか、気付くことからはじめましょう。

たとえば、

「留年するのが怖いから、勉強する」

これは、勉強するという適応的な行動につながっているので、適応的な不安ですね。

では、これはどうでしょうか?

「留年したらどうしよう。不安で夜も寝付けない。勉強も手につかないし、友達にどれくらい勉強したか確認する電話ばかりしてしまう」

・・・これは、結果役に立つ行動につながっておらず、結果不安のために損している状態です。これは、不健全な不安と言えますね。

では、「新型コロナが怖い」ことはどうでしょうか?

自身の行動が、適度な手洗いや手指消毒、混雑を避ける、十分な睡眠やバランスのとれた食事につながるのなら、

それは適応的な不安です。

しかし、家から一歩も出なかったり、ずっと寝たきりになっていたり、何時間も手を洗っているのは、

不健全な不安ではないでしょうか?

ストレスがかかっていると感染症のリスクがあがる、というエビデンスもあります。

不健全な不安にはメリットがないということに、

まず、気付くことが大事です。

気づいた後はどのようにすればいいでしょうか?

たとえば、不健全な不安で家から一歩もでない人は、以下のように想定されます。

①感染が怖い(感情)

②家から出なくなる(行動)

③不安が減る(感情)

④外出を控えないと感染するのではないかと考える(思考)

⑤さらに感染の不安が増える(感情)

⑥家からさらに出なくなる(行動)

というサイクルに陥っているかも。

上記の例でいうと、私たちが変えやすいのは、行動です。

行動しましょう。

例えば、人が集まらない、感染リスクが少ないところに外出するのです。

自然が多いところとか、いいかもしれませんね。日光と新鮮な空気を吸って、リフレッシュするとか。

そして、そのような外出をしても実際に体調が悪くならないことを確認できれば、次第にその不安が減っていくでしょう。

どうしても家から出られないという方は、まず小さな外出から初めてみましょう。

自宅から近くの公園までいくとか、コンビ二で甘いものを買うとか。

スモールステップでも、次第に不安が減ることが期待できます。

不安は、適応的に。

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【引用・参考文献】
Huan Song, et al.Stress related disorders and subsequent risk of life threatening infections: population based sibling controlled cohort study. BMJ (Clinical research ed.). 2019 10 23;367;l5784

更新:2020.4.6

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