こころのネット外来「HOSPORTAL」は、病状を評価し、正しい行動につなげていただく事を目的とした受診勧奨サイトです。

認知行動療法を自力で⑦【円グラフ法】。

認知行動療法(円グラフ法)のイメージ

みなさん、お大事にされていますか?

どうも、薬のソムリエです。

 

本日のスキルは、前回の認知的概念図と似た技法です。

責任の割合を検討するために使われる方法で、

マイナス化思考が強い方にお勧めの方法です。

 

今日も、不安を助けるカモミールティーとか、

良く眠れるカフェインレスの緑茶を片手に、

ぼちぼちやっていきますか。

認知行動療法【円グラフ法】とは

考えられる可能性を列挙する

認知行動療法(円グラフ法)の事例

説明のために

前回登場したエリート学生のCさんに再登場していただきましょう。

Cさんは、前期の成績が「秀」でなく、「良」だったという状況で、

「私は出来が悪い」という自動思考のため、

抑うつ気分・自責といった不快な感情に支配されていたのでしたね。

これから、Cさんに対して円グラフ法を使って

責任を検討していきます。

 

(さあ、あなたが今もし自責に悩まされているならば、

一緒に責任を検討していきましょう!)

 

まずは、以下の質問を問いかけてください。

 

薬のソムリエ
成績が「良」判定だったことについて、Cさんの「出来が悪い」ためであるということをどれくらい確信していますか?
(あなたが感じている問題に対して、「自分が悪い」ということを、どれくらい確信していますか?)

 

認知行動療法(円グラフ法)の事例

Cさんは「90%くらいです」と答えました。

 

薬のソムリエ
それでは、他にどんな原因がありましたか?可能な限り、挙げてください。
(それでは、あなた以外に問題になりそうな原因はありましたか?可能な限り、挙げてください。)

 

Cさん「そういえば、授業で教わっていないこともテストに出題されました。それもテストの結果が芳しくなかった理由の1つだと思います。それから、風邪をひいて休んでしまったところが多く出題されたり、テスト自体が難しくて、そもそも高得点を取った学生もいなかった、と友達が言っていました。」

 

おや。冷静に考えると、結果に影響しそうな要因は、他にもみつかったようですね。

 

それぞれの可能性について、責任を割り振る

Cさんの言葉から、原因をまとめると、下記のようになります。

#1 Cさんの出来が悪かった
#2 運悪く休んだ授業内容が多く出題された
#3 テスト自体が難しく、90%以上正解するのは到底困難だった

 

薬のソムリエ
それでは、それぞれの理由について、責任をパーセンテージで書き出してみましょう。
書き出し終わったら、円グラフに書いてみましょうか。

 

#1 Cさんの出来が悪かった…50%
#2 運悪く休んだ授業内容が多く出題された…20%
#3 テスト自体が難しく、90%以上正解するのは到底困難だった…30%

改めて、自分の責任のパーセンテージをフィードバックする

さあ、円グラフを書き終えたら、最後にこの質問をしてみてください。

 

薬のソムリエ
さあ、改めてお伺いします。
今、「自分は出来が悪い」と、どれくらい確信していますか?
(今、「自分が悪い」と、どれくらい確信していますか?)

 

認知行動療法(円グラフ法)の事例

Cさんは、「60%くらいです」と答えることができました。

当初の90%と比べると、30パーセント減りましたね。

 

あなたはいかがでしたか?

最初に感じていた自責感や罪悪感が、少しでも減少すれば成功です。

 

ご自身に責任を感じたとき、

うつ状態になると自分の責任しか見えなくなりがちですが、

ふと、他の要因の影響についても考えるようにすると、

気分が軽くなる事もあります。

 

自分を責めたくなった時は、

言い訳を考えるのがコツです(笑)

それでは、みなさん。

次回のスキルのときまで、お大事に。

↓よければ1Clickで応援お願い致します!更新のモチベーションになります 

人気ブログランキング

【引用・参考文献】
・ジュディス・S・べック 認知行動療法実践ガイド:基礎から応用まで第二版 星和書店
・Lee David 10分でできる認知行動療法入門 日経BP社
・福井至 図解やさしくわかる認知行動療法 ナツメ社

更新:2020.4.28

目次 1 認知行動療法【行動活性化(BA)】の概要1.1 基本的な考え方1.2 行動を変えて感情や思考、身体反応に対応することを重視2 認知行動療法【行動活性化 […]

皆さん、お大事にされていますか? どうも、薬のソムリエです。 今日は、Twitterで思いのほか反応がよかったので “自分で認知行動療法”シリーズ第二段!やらせ […]

目次 1 認知行動療法(CBT)の4要素1.1 感情・思考・行動・身体反応の4要素1.2 会社員:Aさんの場合2 認知行動療法(CBT)は、思考や行動を変える治 […]

みなさんお大事にされていますか? どうも。薬のソムリエです。   今回は、前回ご紹介したイメージ技法の応用編です。 イメージとは、自然と脳裏に浮かんで […]

目次 1 認知行動療法【行動実験】とは1.1 行動実験は、問題の答え合わせに似ている1.2 行動実験のよい適応とは1.3 行動実験の実際の運用法2 失敗は成功の […]